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第54回:Kさん 設計経験14年

2017.02.10

◆ 自動車が好きで工業系へ
小さいころから自動車が好きで、将来は自動車の開発に携わりたいと思っていた。
大きくなるにつれて、その思いは強くなり、高等専門学校に入学。
卒業後、待望の自動車メーカに入社。
そこでは開発部門には配属されなかったが、市場品質部門でお客様の声を製品に反映するという立場で開発に係ることができた。
お客様からの直接の声なので、設計に対しても強く主張できる立場にあった。
しかし、諸般の事情で石川県に戻ることになり、アルパイン設計に入社。

◆ 図面や解析結果が製品になる感動
アルパインに入ってからは医療関係の無菌室の設計を担当。
図面やCADの知識も少なかったため、業務を通して習得していった。
そんな状況で、苦労して自分で描いた図面から製品ができあがったときは感動した。
また、頭で描いていたよりも実物が大きいのには驚いた。
現在は、熱流体解析・熱応力解析を用いて某製品の開発を行っている。
自分で解析した結果が、製品仕様や部品形状決定の根拠になっており、設計していた時よりも、ものづくりの上流で仕事ができて楽しい。

◆ 勉強の大切さを実感
ありきたりだが、最近よく思うことは「もっと勉強しておけばよかった」である。
解析を進めるうえで、最適な解析条件の決定や解析結果の妥当性の判断には、それなりの知識が必要だ。物理現象を理解していなくても解析ソフトは使えるが、結果の妥当性を判断できないことが出てくる。
実際に、あまり慣れていない現象の解析を行った際、報告直前になって上司から「何かおかしい」と指摘を受け、報告を中止したことがある。
解析時の設定ミスで、温度ばらつきが正しく計算されていなかったものだが、それを見抜けなかった。これでは解析ソフトを使っているのではなく、使われてしまっている状態。
知識がなければ間違った方向に進みかねない、ということを学んだ。

◆ ベテラン設計者も驚く
解析の結果を報告したときのお客様の表情が印象的で、いまだにその顔は忘れられない。
既存の機械を改良した新機種を開発するにあたり、何を改善すべきかを判断するための熱流体解析と熱応力解析を行い、その結果を、動画を使って装置内で何が起こっているかを報告した。
通常見ることができない装置内部の状況を可視化することで状況がよくわかり、このときのベテラン設計者の感動した顔が忘れられない。
まだ開発中だが、製品化されるのが楽しみである。

◆ 座右の銘 : 「とりあえずやってみまいか」
ごちゃごちゃ考えて何もしないよりも、とりあえずやってみることにしている。
行動しないことには何も前進しない。

◆ 今後の目標
解析を始めて2年経ち、少しずつできることが増えてきた。
これに満足することなく、向上心をもって業務に取り組みたい。
また、弊社の主な仕事である設計と並べられるくらい、解析という仕事の地位を高めたい。