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社員体験記

トップページ 社員体験記 第50回:Sさん 設計経験3年

第50回:Sさん 設計経験3年

2016.10.10

◆ 「夢考房」でものづくり体験
こどもの頃からロボットが好きで、アニメなどをよく見ていた。
ソフト面よりもハード面に興味があり、からくりが大好きで大学は機械に進んだ。
その大学では「夢考房」というものづくりが体験できるところがあり、義手製作プロジェクトに参加して、そこで旋盤やフライスなど一通りの加工を経験した。

◆ 搬送系装置を設計
設計に係わった仕事の中で、最も多いのは搬送系装置の設計。
車のシリンダヘッドなどを加工するための搬送装置等で、搬送速度や定位置での停止時の衝撃など、難しい要求仕様が多くある。
これらの設計を通してチェーンやエアーシリンダなどの駆動部品の使い方を学んだ。
次に多いのが加工治具関係。
難しかった例としては車のルーフレールの加工治具。
アルミフレームでかなり複雑に曲がった構造をしており、どのようにクランプするか随分悩んだ。

◆ 類似部品の図面指示をコピーしてミス
海外に輸出しているメーカの図面にはねじピッチの指示が必要だが、類似品の図面から指示をコピーしたところ、それが間違っていたために現場にたいへんな迷惑をかけた。
英語表記の注記が多くあり、納期にも追われて手間を省くために類似部品の指示を確認せずにそのままコピーしたところ、並目ねじが細目ねじに指示されてしまった。
組立ではあわてて細目ねじをかき集めて対応したようで、申し訳ないことをしてしまった。
他の部品の図面を同じものだと思い込んで流用したことが原因だが、楽をしようとして確認もしなかったことに対し深く反省している。

◆ 1年目での設計が心に残っている
1年目で経験も無く、設計のこともあまり分かない中で搬送装置のストッパを設計したことが自分の経験の中で一番記憶に残っている。
ショックアブソーバの選定やロック機構のリンクや強度を考えるなど苦労して図面を完成させて承認をもらった時は、自分の考えたものがどこかで役に立つのだと思うと何だかうれしかった。

◆ 座右の銘 : 「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」
ツバメやスズメのような小さな鳥には、オオトリやコウノトリのような大きな鳥の志すところは理解できないという意味で、 小人物には大人物の考えや志がわからないという例え。
自分と他の人は立場や視点が違うので、慮る必要があると考えている。

◆ 今後の目標
焦ると視野が狭くなりミスも多くなるので、どんな状況にも落ち着いて対応できる人間になりたいと思う。