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社員体験記

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第46回:Kさん 設計経験9年

2016.06.10

電気機器組立(シーケンス制御作業) 技能検定 2級

◆ 機械の仕組みに興味
小さい頃から機械の仕組みに興味があり、おもちゃや目覚まし時計などを分解して元通りに戻せなくなってよく叱られていた。
こんなことがきっかけになって、より深く仕組みを知りたくなり、高校・大学と工業系を選択した。
中でも目に見えないところの仕組みに興味があり、電気・電子・情報系を学ぶ。

◆ 医薬品調製設備の複雑制御を担当
アルパイン設計事務所に入社以来、医薬品調製設備の電気設計を担当。
医薬品調製設備は縦横無尽に配管が設置されており、バルブの数も500個を超えるものもある。
制御で難しいのは配管の中が見えないこと。
温度計や圧力計・重量計などの計器が頼りで、その値から配管の中の状態を判断しなければならない。
異常があるときは、お互いに影響し合う多くの配管の状態を推察し、条件設定を確認してようやく原因に突き当たる状況。

◆ 配管外れに気づかず動作確認し、漏水事故
幾部屋にもまたがるような大きなシステムの試運転をしたとき、深夜になって関係会社の担当者だけになり、時間的にも余裕がない状態なので配管チェックをせずに動作ボタンを押してしまった。
すると、離れた部屋で配管外れがあり、漏水が発生してしまった。
幸い発見が早かったため大事には至らなかったが、無菌室での出来事で服装も完全防備の状態での作業となり、予想以上に大変だった。
時間に追われた時ほどトラブルが発生することを、実体験から身にしみて感じた。
でも、この装置は初めて担当した装置であり、無事動いたときには本当に達成感と安心感で力が抜けた。

◆ 先輩からの厳しい一言
入社して間もなく社外に出向となったが、装置の知識がないため実際に動いている機械を見ないとイメージができないという理由で、すぐに出張に行くこととなった。
ただ、初めてのことばかりで右も左も分からない状態だったため、後ろの方で先輩方の作業を見ていることしかできなかった。
そんな時に先輩から「何しにここに来たの?」とお叱りの言葉をいただいた。
ただ邪魔にならないようにじっとしているのではなく、今自分にできることを常に考え、積極的に行動することがとても重要だということを痛感した。

◆ 座右の銘 : 「一所懸命」
入社以来、医薬品調製設備を担当しているので、まずはこの装置を極めたい。
その一方で、ここで得た技術を活かすと共に、幅広い知識を身につけていろいろな装置に対応できるようにしたい。

◆ 今後の目標
これからも、新しいことに前向きに取り組み、いろいろな知識を吸収していきたい。
そして、ただ仕様を満足するだけの設計をするのではなく、お客様の立場に立って、より良いものになるよう提案していける設計者になりたいと思う。