社員体験記
第41回:Yさん 設計経験20年
◆ 学校で学んだことを活かそうと設計の道へ
小さい頃から機械いじりが好きで、機械関係を学びたくて国立高専の機械科へ入学。
卒業後は学校での知識を活かすために大手企業に就職し、化学プラントなどに使う遠心圧縮機の設計を行う。
その工場では火力発電所のファンなども設計しており、工場には加工はもちろん熱処理設備などもあって、いろいろと勉強になった。
しかし、諸般の事情で金沢に帰ることになる。
◆ ワーキングホリデーを利用して各地を旅行
金沢に帰る前に旅行をしようと、ワーキングホリデーを利用してニュージーランドで働き、貯めたお金でオーストラリア一周や東南アジアを回って帰る。
満足に英語もしゃべれない中で、安価な宿を探して宿泊しながらの旅であったが、若いときしかできないことであり、非常によい経験をしたと思っている。
◆ 先輩や同級生が多いアルパインに就職
金沢に帰ってハローワークで就職先を探していると、アルパイン設計があった。
調べると先輩や同級生がおり、安心して働けると思って就職。
しかし、自分が経験した設計とは質が違い、部材も全く異なるので当初は戸惑った。
徐々に慣れて、これまでにボトリング装置や搬送仕分け装置などいろいろな装置を担当した。
中でも半導体露光装置は最先端の機構を一から設計するものであり、前例がないだけに難しい設計だった。
◆ ミスがチェックをすり抜け大きな損失を出す
大きな失敗は、遠心圧縮機の整流板の向きが逆であり性能が出なかったこと。
出図前には自己検図や上司のチェックがしっかり行われていてミスの流出が少ない会社であったが、この時は誰も気づかずにすり抜けてしまった。
修正には分解・組立など多くの工数が必要で、大きな損失が出てしまった。
なぜ気づかなかったか今でも不思議だが、以降しっかりチェックするように心掛けている。
◆ 初めて設計した装置が出荷された時は嬉しかった
初めて自分が任された機械が無事に出荷された時は、本当に感慨深いものがあった。
設計も初めてでいろいろな苦労が詰まった装置であり、出荷される装置と一緒に撮ってもらった写真を今でも大切にしている。
◆ 座右の銘 : 「失敗は成功のもと」
失敗しながらも、それを改善することでだんだん良くなる。
失敗しないと気づかないことも多いので、めげずに努力を継続するようにしたい。
◆ 今後の目標
自分でも使いたいと思う装置を、お客様(依頼先)に提案し続けたい。
使い勝手の良い装置、メンテナンスのしやすい装置など、最終ユーザが望んでいる内容に近付けることをこれからも提案していきたい。