社員体験記
第36回 : Tさん 設計経験14年
◆ 機械が好きで機械工学科を卒業
機械が好きで高専では機械工学を学ぶ。
当時はCADも普及してなくて、ドラフタでの手書き図面。
その後CADが急速に普及するため、最後の手書き図面経験者か?
設計の仕事がしたくてアルパインに入社。
◆ 産業機器メーカにて現場とのやり取り学ぶ
最初は部品図から入り、そのうち「生産現場が見られる」「製造部の声が直接聴ける」など、社内では経験できないことを学ぶ目的で産業機器メーカに派遣される。
派遣先ではボトリング装置の充填機の設計に関わり、お客様の仕様に応じた搬送ホイールの設計などを行った。
ボトルのサイズや形状がいろいろ異なるため、その都度ホイール形状や連結の高さなどを変える必要があり、結構大変だった。
◆ 半導体製造装置の設計も経験
ボトリング装置の次は半導体製造装置の設計を担当。
桁違いに精度が高く、メンテナンス性を求められるので設計的にも難しい。
焼き付けにはレーザ光を使うが、レーザ光の強さを均一にするためにフィルタを使い、そのフィルタを工程別で切り替える装置の設計を行う。
切り替え速度が速いほど生産能力が上がるため、高速切り替えの実現を目指した設計を行った。
その他、超紫外線を使う装置では、減衰を抑えるために装置内を真空状態にするが、その真空度が上がらないことがあった。
原因として、止りねじのねじ穴に溜まった空気が徐々に出てくることが考えられ、中央に微小穴のあいたねじを使って封入された空気を逃がすことなどが行われた。
◆ 装置を持つ場所がなく、組み立て困難な設計をする
試作装置の設計で、装置を持つ場所がなかったり、組み立て作業がスムーズにできなかったりしたことがある。
機能・性能ばかりでなく、後工程を考慮した設計が必要であると強く感じた。
組立て作業性を確保することは、作業の安全性や工数短縮につながり、設計要素としては非常に重要なものであると再認識した。
◆ 今後の目標は強みを見つけて伸ばすこと
今後は自分の得意な分野を見つけて、他の人に負けない強みとして伸ばして行きたい。
解析関係にも力を入れ、そのデータを設計に活用できるような取り組みがしたい。