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社員体験記

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第9回 : S さん 設計経験25年

2014.07.10

◆ 航空機が大好きで!
航空機が大好きで、高校卒業してすぐに航空専門学校に入学。
そこでは航空機の整備などを学ぶが、卒業後の就職先の求人が少ないため、途中から航空力学などの設計技術を学ぶコースを選択。
卒業後は航空機の内装関係の設計ができる会社に就職。
当時はCADなど無かったので、大きなロール紙に手書きで図面を書く。
当然、ドラフタなどは使えないため大きな三角定規を使って線を引く。
設計したのは、燃料・空調の配管や操縦系統のワイヤとプーリによる動力伝達機構など。
どちらも既存の部品を避けながら連結するので、そのルート取りに苦労した。

◆ 3D-CADの普及のため自動車ボディーの設計に!
航空機設計の後半にはCADが出現し、しばらくすると3D-CADになる。
航空機メーカがいち早く採用して操作にも慣れてきたが、航空機関係の仕事が途切れたことが切っ掛けで3D-CADの技術を自動車設計に活用するために、自動車ボディーの設計を行うことになる。
デザイン画を基に、肉厚をつけたり補強を入れたりする仕事で、1年半ほどで3車種の設計を行う。
自動車設計での3D-CAD普及に目処がついたところで、郷里の石川に戻ることになる。
石川に戻ってからは工作機械のカバー関係の設計を中心に担当している。

◆ 設計ミスを製作前に気づき、損失を免れる
設計ミスで“ひやっ”としたのは、納期が長く加工コストが高い部品の寸法を間違えて設計してしまったこと。
ワークを押さえるセンター部材で、先端にダイヤモンドを使用する高価な部品。
チャックのメーカが変わったことで寸法基準が変わっていることに気づかず、従来通りと思い込んで設計したことが原因。
ツーリングの設計は初めてだったので自信がなく、気になってお盆休みの間にカバー図を描きながら再確認をしたときにおかしいと気づく。
幸いにも先方が長期連休に入ったため、発注前に処理できて事なきを得た。
それにしても、今思っても冷や汗が出るようなミスだった。

◆ 航空機設計で半年間カナダに出張
航空機を設計しているとき、発注先で設計作業をするためにカナダのモントリオールに半年間出張した。
海外旅行などにはあまり興味がなかったが、日本と違う空気や人の考えの違いなどに触れられ、たいへん貴重な経験をさせていただいた。

◆ 今後の目標は革命的な製品開発に携わること
今後は社会に革命をおこすような製品開発に携わりたいと思っている。
特に、個人的にはエコ製品に関心があり、何か社会に役立つ製品開発ができれば・・・と思う。

◆ 座右の銘 : 「お客様は神様」
“お客様の要求に応えていくことで、お客様から仕事がもらえる” という意識が強い。
したがって、今後もお客様を大切にして業務を遂行していきたい。