社員体験記
第7回 : S さん 設計経験1.5年
◆ 就職は学校の担任の先生に薦められる
学校では球体ロボットの設計・製作を経験。
球体でもジャンプして階段を登れるような機能をもつもので、図面から製作まで一通りのことは行った。
しかし、図面は自分で作るのを前提にしたもので、時間がないので分かれば良いというレベルで製図の規則は無視。
今となっては、「もっときちんと書くようにすれば今の仕事に役立ったのに」と反省する。
就職になって、工場勤務ではなく設計・製図を希望して企業説明会等に行ったが、あまり良い雰囲気のところがなく悩んでいると、たまたま先生と同級生が勤務しているアルパイン設計を紹介していただく。
見学してみると、学校の先輩も多いし雰囲気にも馴染めそうだったので、そのまま就職先に決めた。
◆ 入社当時に話し方のまずさを指摘される
入社したての頃、話し方や考え方が全くダメだと指摘されて落ち込んでしまった。
まずい点は話の最後になって結論を言うことで、学生の頃はそれで十分通用したので自分ではおかしいとまったく感じなかったが、会社では結論を先に言うことが必要と教えられる。
学生と社会人との違いを痛切に感じ時でもあり、心に強く残っている。
また、指摘してくれた先輩にはたいへん感謝している。
◆ 入社以来、半導体の成膜装置を担当
これまでに担当した装置は半導体の成膜装置で、お客様毎に仕様が変わるので内部の機器の配置を変え、それを配管でつないだり全体を覆うカバー関係を設計する仕事。
設計は3D-CADを使うので、形状も理解しやすく、何機種かこなすうちに設計の要領も何となくわかるようにはなってきた。
しかし、基本的には図面修正がベースとなっており、設計レベルという点ではまだまだ一人前とはいえない状況。
◆ 正面図と側面図で全体寸法が違うミスを・・・
失敗例として大きかったのは、正面図と側面図で寸法の合計が合わなかったこと。
CADだから違うとは思ってもみなかったが、製造現場から指摘されてあわてふためく。
原因はCADの操作の関係で、複雑な図面の一部を非表示にする機能を使用したことで、図面が中途半端な位置で切れてしまったため正規の寸法にならなかったことにある。
製作前の段階で見つかってよかったものの、初めてのミスで肝を冷やした。
◆ 今後の目標は正確に速く!
何事も正確で、かつ速い行動をとること。
未だに部品図バラシなどで寸法抜けなどのミスがあり、手戻り作業が多くて自分でも情けなく感じる。
ミスをできる限り少なくし、例えあってもやり直しの効く早い段階で見つけて修正することを目標としている。