社員体験記
第3回 : J さん 設計経験10年
◆ 父の趣味の動く模型を見て、作ってみたい!
飲料メーカに勤める父が趣味で作る動く模型を見て、自分でも作ってみたいと思うようになった。
自分自身は子供が好きで、何となく保父にでもなろうかと考えていたが、結局、その記憶が鮮明に残っていて設計の道を選ぶことになった。
◆ 加工から始まりNCプログラミングなど経験
大学卒業後、まず入社したのが従業員10人ほどの鉄工所で、そこでは加工現場はもちろんCAD操作と板金を中心としたレーザー加工のNCプログラミング (Gコード) などを学ぶ。
若い人が多い会社で、自分が年長になるため工場長を兼務するような状況。
それでも設計がしたくて、次は木工機械の設計を行っている会社に移籍。
そこはお客様の要求に合わせて専用の加工機および加工ラインを作る会社で、木材をプレカットする機械や独自の加工を行う専用機設計のほかに、ライン編成のシーケンス制御プログラムなどの業務も経験した。
技術サービスがメインで、お客様対応なども相当に鍛えられた。
◆ 設計当初で戸惑ったのは適正感覚がないこと
最初、いざ設計を行おうと思ったとき材料選びからしてなかなか決められない。
例えば、どの程度の板厚が必要なのか?SPCC/SUS/アルミのどれが良いのか?など、現場で加工するのと設計するときの感覚は全く違うので非常に戸惑った。
これは経験を積んで感覚を養うしか方法はないように感じる。
◆ お客様に感謝され、ご自宅に招かれごちそうしていただく
これまでの設計の中では、単純ミスで穴位置が合わないなどの失敗はあったが、幸いにも大きな失敗は経験していない。
モータやシリンダ等の機材・機器等の選定ミスもなく、選んだ機材が無駄になることもなかった。
現在までの経験で一番心に残っていることは、お客様が当方の提案を受け入れてくださり、後日、その機械の設置に行ったときにたいへん喜ばれ、自宅に招かれてごちそうになったこと。
自分たちの仕事が、お客様のためにほんとうに役立っているんだと強く感じた瞬間だった。
◆ 今後の目標は一からの設計に携わること
現在は、設計といいながらも製図業務に近い形の業務しかできていないが、いつかは一から設計する本当の意味での設計を経験したい。
生みの苦しみ、責任の重さなど、まだまだ経験していないことがたくさんありそうな気がしている。
◆ 座右の銘 : 「一期一会」
外部活動などでいろいろな人と接する機会が多いが、その機会を大切にし、いろいろな人の経験を聞いて自分の成長の糧としたい。