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平成27年度補正ものづくり補助金事業

2017.01.26
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平成27年度補正「ものづくり・商業・サービス新展開支援事業」では、平成25年度補正、平成26年度補正で取り組んできた解析業務での開発効率化・設計品質の向上に関する集大成として、最適化設計に取り組んだ。
設計を行う際に、最適形状を求めての試行錯誤や実験などで時間を要し、設計効率が上がらないという問題がある。

本事業では「解析」の最適化ツールを用い、具体的には、乾燥滅菌庫のリブ寸法最適化などを確認し、開発期間の短縮 (開発の生産性向上) と設計品質の向上を達成する手法の確立およびノウハウの蓄積を行うことができた。

 ◆【 乾燥滅菌庫のリブ最適形状を求める】
  ・現状モデルの解析

 ⇒ 負圧のみの方が変位が大きく、これを初期条件として最適化を進める。

 ・チャンバーの外形を初期形状とし、形状最適化をはかる


 ⇒ 現状リブ位置と近い位置にリブが必要であり、現形状が妥当と確認できた。

 ・リブ位置・厚さを最適化し、重量の軽量化をはかる(現状:124.98 kg)


Step-1 : 変位が最小となる側面リブの位置を求める
 解析ソフト内でパラメータを振った実験計画法により 最適条件を見出す。

⇒ リブ位置275 mmで変位が最小になる結果が得られた。
   

Step-2 : 現状変位(0.578mm)以内で側面リブの最小厚さを求める(現状9.0mm)

⇒ 現状変位を満足するには、最小リブ厚さは6mmになる結果が得られた。
   

Step-3 : 現状変位(0.578mm)を満足する上下リブの最小厚さを求める(現状25mm)
   


⇒ 結果から、リブ厚をどれだけ薄くしても条件を満たすと考えられる。
 現状モデルに倣い側面リブと同じ6 mm とするが、今後、リブの必要性も見直す。