スタッフコラム
金沢でのカルチャーショック
金沢に住んで3年弱、当社に在籍して1年が経ちました。
海のある県に住むのは人生初です。
通勤中、金沢港前を通過する度、船が停泊しているかチェックしているのですが、客船がいるとテンションが上がります。
この場を借りて、金沢に来た当初受けたカルチャーショックをご紹介します。
◎金沢弁
語尾に「~や」と付くので、最初は関西弁だと思いました。
地元の人は全然違うと言いそうですが、関西に近いので高い割合で一致している印象です。
数々の金沢弁体験談から、ピックアップ:
「おいや≒そうなんだよ」、目上の男性が使う言葉の様ですが、初めて聞いた時「Oh yeah」だと思いました。
えっ英語!?さすが北陸最大の都市、国際的だ・・・と感心したんです。
全然違いましたけど・・・。更に「なん≒いいえ」は、フランス語の「Non」。
この2語は発音が似ているだけでなく意味も同じで、海に近いから外国語を吸収したかも?その逆で輸出かも?
海外でもそのまま使える金沢弁はこれだけですが、これからまた発見するかもしれません。
◎魚の値段と天気が直結している
見たことも聞いたことも無い魚介類が店頭に並んでいます。
内陸部のスーパーの魚は、殆ど切り身で売られています。
上記は、海が時化ている→漁が出来ない→魚が流通しない→値段が上がる、と想像すれば分かるのですが、内陸に住んでいた時は魚は精肉と同じで値段は変動しないと思っていました。
切り身の魚を見て、海の漁まで繋げて考えるなんて、なかなか出来ないですね。
◎日常生活だけでなく、仕事上もカルチャーショックを受けました。
前職は民生機器用部品メーカーでしたが、当社が携わっているのは産業機械です。
現在、電気設計グループに所属していますが、仕事の内容が電池駆動・ミリアンペアオーダーの世界から一変、工場用交流電源・キロアンペアオーダーになりました。
民生機器の回路は、樹脂の基板に電子部品がハンダでマウントされます。
基板はアートワークという電気の流れる道を印刷しているのですが、CADの図面では「ICの○番ピンが○○に繋がっている」などのチェックを色鉛筆で追っていました。
その調子で色鉛筆を握り締め、当社にやってきたら・・・必要ありませんでした。
産業機械は、制御盤という鉄の板に部品をビスで取り付け、ケーブルで接続していきます。
そのケーブルは「線番」という番号でチェックするのです。
プリント基板に線番という概念は無かったです。
同じ電気といっても弱電と強電、分野が違うと、単なるスケールを変えたのでなく、ガラリと様相が変わるんだ・・・と実感しました。
ご紹介したエピソードは、知っている人にとっては「そりゃそうだ」という単純な話です。
普通に生活していると状況が一変する事は殆ど無く、知らずにいる事が如何に多いかという事が分かりました。
金沢に来た当初は、言葉が分からず戸惑いの連続でしたが、「Change=Chance」、良い経験をしたと思います。
後半は堅い内容でしたが、最後までお付き合い頂き、ありがとうございます(^^)
— やまそだち —