泰龍峰（たいりゅうほう）

泰龍峰（たいりゅうほう）……我家にいる犬の登録名であります。
通称名は”源（ゲン）”といいます。
赤茶色の毛をした雄の四国犬、１１才です。大きい柴犬とよく間違えられます。
人にはやさしいですが、四国犬の本性で相手次第で豹変します。
特に四つ足動物を発見した折りです。四つ足に見えるのか、
やきもちなのかアベックのカップルに吠えることもあります。

犬を飼うということは、１０数年前に奈良市内でうちの子供達に一匹持帰ってもいいぞという冗談から始まりました。
何回か噛まれて犬嫌いでしたが、家族の多数決で負けてしまい、子供達で面倒をみるということで、初めて犬を飼うことになりました。
三日坊主になるだろうと予想していました。
当初はよかったのですが…

源を生後５０日位で小松からもらってきました。
そこの庭で放されており、我々を見つけると力をふりしぼって垣根をこえ、しっぽをふって近寄ってきた人なつこい小犬でした。
三匹生まれた中の唯一の雄でした。
諸注意を教えてもらい、持帰りました。

我家の向かい側は桜が植わった児童公園で、その横は教会・幼稚園、小児科医院と並んでいるので、源は子供と接することが多く、噛んだりしないか心配でした。
幸い犬好きの子供が多くいました。
源は、縫いぐるみのように触られても平気でした。
いっしょに走る。後足で立たされる。両後足を持たれ、前足で歩かせられる。しっぽを掴んで持ち上げられる。両側のほっぺたをひっぱられる。お手・お代わりはいつものこと。何れも我慢しているのか平気です。
“源ちゃん、源ちゃん”と呼ばれてお年寄りを含めかなりの人気です。
時には近所の子供宅に食事持参でお泊りにも行きます。

源は原始的な犬で、エンジンがかかっていなくても車に乗せるとすぐ酔います。
動くものを取り押さえます。
テレビや鏡は理解しません。
焼いた肉より、生肉です。
牛の骨は穴を掘って土中に埋めます。
サッカーなどの歓声を嫌がります。
酒・たばこは嫌いです。
男性より女性が好きです。

さんまの季節です。
日本犬保存会等の秋季展覧会に出陳される方は愛犬の手入れに励んでいらっしゃるでしょう。
源も熊谷・岩国・水戸大洗の全国展に出陳させていただきました。
結果は・・・

— M.S —