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社員体験記

トップページ 社員体験記 第34回 : Sさん 設計経験10年

第34回 : Sさん 設計経験10年

2015.07.25

機械・プラント製図 技能検定 1級

◆ 工業系とは畑違いの学校を卒業したが・・・
高校卒業後、専門学校でコンピュータのソフトウェアを学ぶ。
しかし、幼いころから車に興味があり、自動車メーカでCADを用いた仕事ができるということでアルパイン設計に入社。
入社早々に、機械の知識がないまま自動車メーカに派遣になる。

◆ CADを使って自動車の設計を経験
自動車メーカでは独自のCADを使ってインパネ部品のモデリングや車体(ピラーなど)のデザイン設計を行った。
当時のCADはコンピュータの性能も低く、複雑な形状を作成するのに相当な手間がかかった。

◆ 派遣先の工作機械メーカで機械設計を学ぶ
自動車メーカの仕事が一段落した後は工作機械メーカに派遣され、車のエンジンの加工機ラインの設計を担当。
機械設計の知識がほぼ無い状態だったが、周りの方にどんなことでも聞いていき知識を吸収していった。
また、常に高負荷だったことで、次から次へと仕事をこなさないといけない状態だったことが、自分の成長のプラスになった。
また、そこでは設計と資材や製造(現場)とのつながりを肌で感じることができ、設計以外の部署の考え方(コスト、品質、納期、etcの考え方の違い)を知ることができた。
日々の業務において率先して新しい仕事に取り組むことによって、徐々に大きな仕事を任せていただけるようになった。
仕事に関する知識の重要さに加えて、仕事に取り組む姿勢の大切さも学べた。
派遣終了後は、自社にて先の派遣先の加工機やコンベア、ガントリーなどの設計を行った。
現在は、再度工作機械メーカにて搬送機の設計を担当している。

◆ 現物確認の大切さを再認識
失敗事例としては、約10gと小さいワークの搬送コンベアを設計した際、シュート部の壁高さを低く設計してしまい、ワークが跳ね落ちる不具合を出してしまった。
設計中には「ワークが跳ねる」という考えがなかったため、現物でしっかり確認することの大切さを再認識した。

◆ 座右の銘:「精神一到何事か成らざらん」
やると心に誓って物事に当たれば、どんなことでもできないことはない。

◆ 今後は構想設計力とチームを動かす力をつけること
設計者としては、構想設計力を向上させたい。
そのためには今まで対応したことのない設計の知識が必要になるので、資格取得などで自らの知識を客観化したい。
また、先輩方のようにチームを動かせる設計者を目指して行きたい。