社員体験記
第16回 : Y さん 設計経験2年
◆ 高専の時のロボット設計が役立つ
工業高等専門学校4年の時、授業で校内案内ロボットの開発を行った。
1チーム6人ほどで、それぞれのチームが自由な発想でロボット製作を行うもので、あらかじめ引かれたラインをトレースし、目的地に着くと何らかのパフォーマンスを行うというもの。
材料はある程度決まっていて、実習で習った工作機械を使って部品製作を行い組み立てる。
我々のチームは目的地でウイングを開き、パンタグラフ操作で中のループゴールドバーグマシン(通称:ピタゴラ装置)を持ち上げ動作させるようにした。
この経験は商品開発とは異なるものの、アイデア出しから設計・製造・組立てまで、ものづくりの一通りの工程を踏んでいる。
この時の経験が、今でも役立っていると感じている。
◆ 設計はものづくりの過程で一番重要な仕事
上記経験から、ものづくりの過程で一番重要なのは設計と思い、設計の知識を身につけるために大学に編入。
再度基礎を学び、設計のできるアルパインに入社。
以降、半導体露光装置の照明ユニット(レンズ鏡筒部)の設計などを担当。
◆ データ管理で3Dモデルを削除してしまう
失敗例としては、入社当初、データの管理方法を十分に理解しておらず、データ整理の時に2Dデータに投影した3Dモデルを消してしまい、再度モデルを作らなければならなくなった。
ちょっとしたミスで、大きな時間のムダを生んでしまい、たいへん悔やまれた。
◆ 自分が設計したものが動いているのを見て感動!
当社は工場を持たないため、自分が設計したものを実際に見る機会が非常に少ない。
しかし、依頼元の工場見学を行った時に、自分が設計したものが実際に動いているのを見た時はたいへん感動した。
図面が実際のものになると、図面では感じられない質感がプラスされ、動作も加わるとそれぞれの機能も理解できる。
図面修整した部品でも、「こんな風に使われるのか」と新たな感動を覚える。
◆ 柔軟な設計ができるようになりたい
今まででもいろいろな装置に携わる機会があり、様々な設計の考え方を知ることができた。
これからも経験を積み重ねて、装置設計するときには頭を柔らかくし、柔軟な発想で設計ができるようになりたいと思う。
◆ 座右の銘 : 「初志貫徹」
物事に取り組むときは、“最初の高い志” を忘れずに取り組みたい。