スタッフコラム
3回目の成人式
昨年、私は3回目の成人式を迎えました。還暦です。
Wikipediaによると、「還暦とは干支(十干十二支)が一巡し誕生年の干支に還ること」となっています。
10(十干)と12(十二支)の最小公倍数が60ですから、60年で一巡するわけです!
さて、還暦の風習としては、「赤いものを身につける」というのが一般的ですよね。
これは古来、日本では赤い色は「魔除けの色」と考えられ、赤ちゃんの産着には赤色が使われており、還暦になったときもう一度赤いものを身につけるというのが風習になったようです。
ということで、還暦になったから節目としてお祝いをするだけではなく、むしろ「還暦の厄払い」をしないといけないのだと気付かされました。60歳は厄年だったのです。
ただ、前々から、赤いちゃんちゃんこや頭巾をもらっても実用的とは思えないし、何より「赤い着衣」が似合わないので、家族には「要らないよ」といってあったところ、娘が気を利かせて、内側だけ赤いお財布をプレゼントしてくれました(娘よ、ありがとう!)。
さて、干支の話に戻りますが、1957年生まれの十二支は「酉」です。十干と組合せでいうと、「丁(ひのと、火の弟)酉」になります。「ひのと」の意味調べると、植物が成長し一定の大きさに達して(安定して)きた状態(小満)ということらしいですが、あまり実感はありません。
皆さんは自分の干支をご存知ですか?
私は、還暦になるまで調べようとも思いませんでしたが、「丙午(ひのえうま)」とか「五黄(ごおう)寅」については知っている方も多いのではないでしょうか。
ご存じない方(特に女性)はぜひ一度調べてみて下さいね。
50歳前後で隠居して家督を譲っていた江戸時代では、60歳といえば長生きの部類に入るのかもしれませんが、寿命が延びた近年では、「60歳なんてまだまだ子供」といわれそうです。
そのうち120歳の「大還暦」を迎える人もたくさん出てくるようになるのでしょう。
最後に、16歳の頃に観た「ソイレント・グリーン」というSF映画のお話をします。
「長寿命・食料不足となった未来の地球では、人工食料を作るため、安楽死希望者の人体を原料にしている」という内容の映画でした。
あまりに非現実的に思えて当時は何も感じませんでしたが、小学生のころにアニメで登場した「携帯電話」が現実となっている昨今を思うと、あながち起こり得ることなのかもしれないなあと、44年後にして恐怖を感じてしまうのでした。
— J.N —