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スタッフコラム

理想の母親像

2008.02.01

私は今年の初詣のおみくじで“凶”をひき、“仕事も慎重に行動しなさい”と書かれてあり、本当にその通りだと思いました。

なぜなら、昨年私は結婚し、今年は出産…母親になるからです。
立派な母親になれるとは思ってませんが、母親になるにあたって、一つの理想像があります。
それは私の母親です。

私の母は私が幼い時より看護師をしており、学校から帰っても家には誰も居ませんでした。
当然、私は自由奔放に育ち、友達の母親と比べ、化粧っけもなく、どちらかといえば、地味な母親にたいして多々反抗し、青春期は部活動やバイトに明け暮れ、顔を合わすことも少なくなり、本音で話すことも少なくなりました。

そんな20才になったある時、悪い事が一気に重なり、今までにないくらい落ち込んだ時がありました。何をする気にもなれず、無気力だった私に、母は「落ち込んでいてもしょうがない」と声をかけてくれましたが、「生き方や考え方が違うお母さんに私の気持ちはわからない」とののしり、そんな私に母は、「あんたの気持ちは痛いほど分かる。あんたは私のお腹の中に10ヶ月も一緒にいたんだから」といいました。

その瞬間、今まで散々反抗し、母とは違うと思っていたのに、ずっと私を見守ってくれていたんだなぁと気付き、ひたすら母のお腹で泣きました。
それからというもの、私は母と色んな話をするようになり、今では一番の相談相手で、私の良き理解者です。

よく考えてみると、家にはいなかったけど、学校から帰ってきたら、メモ書きのノートに「おかえり。おやつは○○です」といつもあり、学校行事には欠かさず参加してくれていました。そんな母の何気ない愛情を見過ごしてきたことに今になって感じています。
母親になった今、その気持ちを忘れず、これから少しでも理想に近づけられるように、5月に生まれる我が子に伝えられたらいいと思います。

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