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スタッフコラム

四季

2007.04.01

だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた…   《ちいさい秋みつけた》 サトウハチロー

『もずのはやにえ』というものを知っていますか?
晩秋から初冬にかけてカエルや昆虫などが、とがった木の枝や芽に串刺しのミイラ状態になっているのを見たことはありませんか?
これは百舌(もず)という鳥の仕業で、この時期に捕らえた虫などを、木の枝などに突き刺す習性がある為で、これを『もずのはやにえ』とよびます。  ここ数年、我が家の庭でも毎年これが見られるようになり、冬の訪れを知らせる風物詩になっています。

最初に発見したのは3年前になります。
庭に『ななかまど』という木があるのですが、11月頃この木を眺めていると、なにやら芽(枝)に刺さっているので、近づいてよく見るとそれはオケラの死骸でした。
最初は「何これ」と、気味が悪かったのですが、以前聞いたことがあったので『もずのはやにえ』だとすぐにわかりました。

何故、百舌がこのような行動をとるのか気になり調べてみたのですが、単に食べ残しを突き刺しているとか、 冬の貯蔵とか、縄張りの主張とか、諸説あるようですが、はっきりとしたことは解明されていないのが現状のようです。  ちなみに我が家の『はやにえ』の餌食になっていたのは、3年前はオケラ、2年前はカエル、去年はトカゲでした。

それから、この『ななかまど』という木は春になるといっせいに芽から葉が出てきて、夏には白い花を咲かせ、 秋には葉が紅葉し赤い実(食べられない)をつけ、1年を通じ四季の変化を感じ取ることが出来ます。  最近、このような四季の変化をテレビやパソコンなどの情報から知っているのではないでしょうか?
 
たまには自分達の住んでいる家のまわりで、四季の変化を見つけてみるのはいかがですか。
近い将来、四季がなくなる前に・・・

雪が溶けて川になって 流れてゆきます
つくしの子がはずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですね ……  《春一番》 穂口雄右

— Y.A —